保険外交員の仕事は一般消費者に保険商品を勧めることですが、その中で多くの営業の知識を習得することができるはずです。営業のノウハウを習得できたら、次に他の業種の営業に挑戦できる可能性もあります。また、一般的には営業の仕事はノルマを課せられるという意味でプレッシャーのある仕事ですが、保険外交員をすることでそのような状況に慣れていくものです。
保険外交員になると保険の仕組みや保険商品について勉強しなければいけないので、自然と保険の知識が身に付きます。これはもちろん、仕事に役立つのですが、私生活においてもとても役立つことでしょう。生命保険は万が一に備えて私達に必要なものです。一口に生命保険と言っても、その中には死亡した時に補償が出る死亡保険や病気になった時に入院費などを補償してもらえる医療保険、がんになった場合に治療費などを補償してくれるがん保険、さらには子供の学費の貯金を兼ねてできる学士保険など様々。数多くある保険商品から自分が入るべき保険は何なのか自分で判断できるようになります。
保険外交員のメリットとして、勤務時間に自由が効くということがあげられます。これが、子育て中の母親にとってもとても勤務しやすいようです。子供がいると体調を崩すこともありますし、幼稚園や学校行事も多いと思います。通常、正社員で働いていると、学校行事の度に仕事を休むことになり、業務に支障をきたす場合もあります。仕事を休んで、自分の仕事が遅れるだけならよいのですが、周りの人に自分が休むことで迷惑がかかることが一番心苦しいのではないでしょうか。その点、保険外交員の仕事はスケジュールを自分で調整しやすいのが特徴です。基本的に自分一人の仕事なので、同僚に迷惑をかけることもほとんどありません。ただ、契約が取れなければ自分のお給料がそれほど高くないということにはなります。
自由と言っても、毎日朝礼は出なければいけませんから全く好きなようにできるという訳ではありませんが、朝礼が終わり、事務作業を済ませたら、後は外回りの営業です。基本的に自分のペースで動くことができるので、その点ではストレスはないと思います。契約を受注するのは大変ですが、子育てしながら仕事も両立できる職種であることに間違いありません。
先ほど保険外交員の仕事は時間の融通が利き、子育て中でも働きやすいということを紹介しましたが、保険外交員の中には熟年の人も数多くいます。女性が長く働くことができる仕事ということも魅力の一つだと言えるでしょう。しかし、保険外交員の仕事は常に営業成績も求められる仕事ですから、長年仕事を続けている人それだけ能力がある人とも言えます。そのような人達は自分のペースを守りながら、かつ、コンスタントに契約を取ってきているはずです。保険外交員の仕事は月にノルマがありますが、それを達成できていれば、多少休んでも良い場合が多いようです。ですから、要領よくノルマを達成すれば、自分の時間も確保できて、パートで働くよりも多くの給料ももらえます。そのような人にとっては保険外交員はおいしい仕事ですから、長く務めている人もいるわけです。高齢になるまで生命保険会社を勤め上げた場合、老後に厚生年金のもらえる額も高くなるようです。ですから、保険外交員を退職した後も退職金と厚生年金でゆとりある老後が送れる人も多いと聞きます。大変な仕事ではありますが、長く続けるメットもある仕事のようです。
保険外交員は自分のペースで働くことができるわりにパートタイマーとして、時給で働くよりもお給料が多くもらえるという利点があります。では保険外交員の平均収入はどれくらいなのでしょうか。
平均年齢…47歳
勤続年数…10.4年
労働時間…139時間
月給…280,200円
年間賞与…524,100円
平均年収…3,886,500円
年収がおよそ380万円ほど。
これは正社員で働いていれば、無理ではない額だとは思いますが、正社員の場合、その職種や職場の状況にもよりますが、定時時間内は会社にいなければいけませんし、子供の学校行事の時に必ず休みが取れるとは限りません。
ましてや、責任あるポジションにいれば、仕事を気軽に休むこともできませんし、残業も日常的に発生することでしょう。
女性が出産を機に降格になることは珍しい話ではありませんし、大企業であっても経営不振で従業員削減となれば、一番に白羽の矢が立つのは、小さな子供を持つ女性社員という話も聞いたことがあります。
しかし、保険外交員であれば適度な収入を得ながら、自分のペースで働くことができます。
保険外交員の仕事の魅力として職場が楽しいということもあるようです。日本の生命保険会社の場合、保険外交員は女性ばかり。主に子育てをしている人、子育てを経験している人が多いと言います。ですから、仕事をしながらも子育ての悩みなどを相談したりすることもできますし、子育ての先輩からアドバイスがもらえることもあるようです。日本社会ではまだまだ子育て中の女性が働くには、厳しい環境です。子供が熱を出して仕事を休まなければいけない時は冷たい視線を感じることもあるようです。しかし、保険外交員の場合は、そのようなことはほとんどないことでしょう。みんな、子育てのよき理解者でかつ、寛容です。また、女性中心の職場ということで、職場の仲間と美味しいものを食べに行ったり、することもあり、コミュニケーションも楽しいようです。
また、保険外交員はお客様に合う仕事なので、身だしなみもしっかりとしなければいけません。ですから、普通に主婦をしているよりも、服装にも気を使い、自然と皆さんお洒落になっていくようです。ですからお洒落情報、美容情報の交換なども活発で、とても楽しい職場となるようです。
保険外交員の魅力として、契約を取れば取るだけいいことがたくさんあるということです。では、どのようないいことが待っているのでしょうか。
さきほども触れましたが、保険外交員は保険契約が取れたら取れた分だけ、給与がUPします。これは月給制で時間内でどれだけ効率よく仕事を頑張っても、同じ給与しかもらえない事務職と比べるとやる気が出る要因となるのではないでしょうか。件数だけでなく、契約の額によって給与がよくなるようです。仕事の成果によっては、男性顔負けの収入を得ることも可能です。
生命保険会社は保険外交員の志気を高めるために、成績優秀者をパーティーに招待するなどのイベントを企画します。もちろん、パーティーの参加費は無料。仕事を頑張れば、このような華々しいイベントに参加することもできます。
さらに成績優秀者には旅行に招待というイベントもよく企画されます。保険会社には平常月と重要月があり、重要月はノルマも高く設定されています。重要月に良い成績を上げた人にはご褒美として、旅行に招待ということも多いようです。
保険外交員の仕事は、保険商品をお客さんに勧め、販売することですが、それによって人生のお金の流れについて詳しくなれるというメリットがあります。
お金は生活していく上で絶対必要なものです。
しかし、そのお金を何気なく使っている人も多いのではないでしょうか。保険商品には、貯蓄性があるものもありますから、そのような商品のメリットを生かして、財テクすることもできます。
また、お客さんに合った保険商品を勧めるためには、その人の人生設計について知ることも必要です。どの時期に結婚して、第1子が生まれて、やがてマイホームを取得して…などなど。
人生では大きなライフイベントごとに大きなお金が必要になる時があり、その時期を見極めながら保険商品を選ぶことが重要です。
保険外交員の中には、ファイナンシャルプランナーの資格を取得する人もいますが、このような資格を取得するには、お金の流れも把握しなければいけません。
ファイナンシャルプランナーの資格がなくても、保険外交員は人生におけるお金の流れを知っておく必要があります。このようなお金の知識は仕事に役立つだけでなく、自分が人生を生きていく上で非常に有益で、為になる情報です。